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教習指導員ってどうやったらなれる?

こんばんは😃
今日は教習指導員の資格についてのお話し。

うちの教習所では毎年2~3人ほどの新規指導員が入社してきます。
定年退職者が出たり自己都合退職者が出たりで、会社は新規指導員の募集をかけたり、すでに教習指導員資格を持ってる指導員を募集したりしています。

ただ有資格者(既に教習指導員資格を持ってる人)の応募はあまりないようで。。。
入社してくるほとんどが新規の教習指導員です。

では、入社したらすぐに教習業務に従事できるかというと・・・・


実はできません💦


「教習所に入社=資格が与えられる」 というわけではないんです!!( ̄△ ̄;)

◇指導員の資格とは

各都道府県の公安委員会が実施している指導員審査に合格しないと教習指導員資格が得られません。指導員審査は年に2~3回ほど行われるので、入社してから最初の審査を受けるまでの数ヶ月の間は見習いとして、事前教養(審査の前に受けておくことが必須の科目)を受けることになります。
  • 現場事前教養(教習所で仕事しながら学ぶ) …90時限
  • 教育研修(公安委員会の行う講習会)     …56時限


  • 最低でも審査までに合計146時限の教養科目を受講しなければなりません。
    現場事前教養は自動車学校での自主勉強みたいなものです。
    法律でこの時限が決められています。
     
    審査の内容ですが、大きく分けると筆記試験と実技試験の2つです。
    筆記試験は3科目、実技試験は2科目あります。合格基準は以下の通りです。
     
    (※筆記・技能・面接審査の詳細(審査項目・審査方法など)は都道府県によって異なる場合があります。)
     

    <筆記試験>

    ①教則の内容となっている事項、その他自動車の運転に関する知識
    論文式、択一式、補完式又は正誤式の筆記試験により行うものとし、その合格基準は、論文式のものにあっては85%以上、その他のものにあっては95%以上の成績であること。

    ②自動車教習所に関する法令についての知識
     論文式、択一式、補完式又は正誤式の筆記試験により行うものとし、その合格基準は、論文式のものにあっては85%以上、その他にあっては95%以上の成績であること。
    ③教習指導員として必要な教育についての知識
     面接試験又は論文式の筆記試験により行うものとし、その合格基準は、それぞれ80%以上の成績であること。


     <実技試験>

    ①教習指導員として必要な自動車の運転技能
     技能試験の方法に準じて行うものとし、その合格基準は85%以上の成績であること。
    ②技能教習に必要な教習の技能
     実技試験又は面接試験により行うものとし、その合格基準は、それぞれ80%以上の成績であること。
     

    この試験にパスする必要があるのですが、運転試験はMT車で実施となっていますのでしっかりと練習をする必要があります。また筆記試験も猛勉強です!!!
    とにかくムズイ!!!! 途中嫌になって辞めた同期もいるし。。
    死ぬほど勉強しましたよ。。。∈(´Д`)∋

    この審査にさえ合格すればあとは特別必要な資格はありません。
    あ、あと年齢が21歳以上という規定があるので、21歳以上で教習指導員資格を持っていれば指定自動車教習所で働くことができます。

    というわけで、適当にハローワークで見つけて応募して助手席で寝てるわけでは無いんですよ(笑)

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