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海外の運転免許制度・その3

前回メキシコの運転免許制度についての記事を書きました。
そこで私は「外を歩くのも怖い」と言いましたが。。。。。。
事故の統計を調べてみたら意外な事実がわかりました。


◇意外と低い死亡事故率

なんとメキシコでの死亡事故率は私の予想を裏切る低い数字だったのです|||||/( ̄ロ ̄;)\|||||||
ちょっと古いデータではあるんですが、死亡事故率は世界181か国中ワースト96位です。(2005年統計)
人口10万人あたりの交通事故死者数の世界平均が16.0人で、メキシコは14.7人と世界平均より若干低い数値だったんです。
いったいどうなってるんだーーー|||||/( ̄ロ ̄;)\|||||||

アメリカは11.4人で第126位です。
ちなみに日本は第163位とかなり死亡事故率が低いという事がわかります。
で、統計をいろいろと調べて見たところ、ヨーロッパ特に北欧諸国の事故率がかなり低いという事がわかりました。特に死亡事故率が低いのが

164位フィンランド、166位デンマーク・アイルランド・ドイツ、171位スイス・ノルウェー、173位オランダ、175位イギリス、177位スウェーデン、178位アイスランド

こういった国々です。

この統計は死亡事故率なので、死亡事故以外の負傷事故などの数字はわかりませんが、交通事故率もほぼ死亡事故率に比例すると思うので、死亡事故以外の交通事故の順位もほぼほぼ同じような感じだと思います。

◇なぜ北欧諸国では事故率が低いのか?

アクセルとブレーキの踏み間違い事故や高速道路での逆走事故。
最近日本で問題になってますよね?皆さんもニュースなんかで耳にすることも多いんじゃないかと思います。
でもヨーロッパではあまり問題にはなっていないようなんですよね。
何故なのか?
よくヨーロッパの人は運転が上手いと言われたりしますが、運転技術が低いドライバーも当然います。
ホリデーシーズンなんかで色んなとこで事故が起こっているのが事実です。
しかし!日本のようにアクセルとブレーキの踏み間違い事故はあまり多くないみたいです。

何故なのか理由を考えてみたいんですが、ヨーロッパ諸国では価格の安いマニュアル車の比率が圧倒的に高いんですよね!
特に販売台数の多いコンパクトカーなんかは、8割近くがマニュアル車と言っても過言ではない程!
日本では考えられない💦
今やほぼみんなオートマの国ですからね💦

◇MT車は踏み間違え事故が起こりにくい

マニュアル車にはクラッチペダルがあって停止時などは必ずクラッチペダルを踏みますね。
もし間違えてアクセルを一気に踏み込んだとしても、クラッチペダルを踏んでいれば車は動きません!
クラッチペダルを踏む=エンジンの動力がタイヤに伝わらないという事なんです。
エンジンだけが空転してただ大きな音がするだけ。
仮に前進と後退のギアを間違えて入れたとしても、左足でクラッチペダルを踏み込んでやればスピードは緩やかになるので暴走の可能性は低くなるって事です。

日本でも高齢者の暴走事故を減らすためにマニュアル車を復活させるべき!という世論がありますけど確かに的を射た解決策かも!!

とは言ってもドイツなどヨーロッパでも実は高齢運転者の暴走事故などが最近問題になってきていて、車の安全性能を評価する団体は、歩行者検知付き被害軽減ブレーキが標準装備されていることを高評価の基準としているそうです。

日本同様にオートマ車の比率が多いアメリカはどうなんでしょうね?
調べてみると、車両同士が衝突する事故に比べて対人交通事故の比率は低いようですが、消費者情報誌「コンシューマリポート」によると、2014年には約1400万人が65才以上のドライバーが引き起こしたなんらかの交通事故に巻き込まれたというデータが出ています。

北米では、2020年ごろまでに衝突時の被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)を販売車両に標準搭載することを決めています。
ドライバーの高齢化とそれに伴う問題は世界共通のようですね。。

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